ヒーローは誰が為に

高い評価を得ている『木徳直人はミズチを殺す』の作者さんが送る、高い筆致で書かれたバトルアクションストーリーでした。
『ヒーローもの』と言われてイメージするような、爆音を響かせながら変身して銃と剣が一体になった武器(玩具化したら売れそう)で戦って街を脅かす怪人達をなぎ倒していく……といったものではなく、そういう作品よりかは大人向けです。複雑に絡み合う思惑や設定などが、見事に最後まで『面白さ』を発揮する要素として描かれています。
主人公ナオヤとヒロイントワカの心情、バトルシーンなどが詳細かつテンポよく描写されており、特に後半からは夢中になって読み進めてしまうほどのパワーを持つ作品でした。
面白かったです!

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