終わりなきデカダンス

まず舞台設定が良い。九龍城を彷彿とさせる団地に、死体売りとキョンシーがさまよう。

退廃的な世界に、過激な教義を唱える教団が蔓延り、レトロなキョンシー概念とサイバーパンクが交差する。

キョンシーはアンドロイドに近い存在だが完全な機械ではなく、あくまで死体。そこに愛着という物語が宿る。

冒涜と呼ぶなら好きにしろと言わんばかりの突き放した登場人物とストーリーに最後まで魅了されっぱなしだった。

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