終末の地球に残された父親の独白

抑揚を抑えた筆致ですが、行間に切なさ、やるせなさが滲んでいて、感情移入しながら読みました。
ロマンや希望の象徴として描かれがちなロケットに対して「いまいましい」と毒づく描写がとても新鮮に思えました。
最後まで切々とした、救いやハッピーのないモノローグが続きますが、この星に住めなった時にはこういう未来もあり得るのかもしれません。