概要
そこには不屈の花が咲いていた
雪の中、戦地に赴く父を見送る美冬は駅の乗降場にいた。そこで再会したのは美冬が避けていた男、秋人。出陣にたむけられた異能を目にした美冬は追憶する。
ゆあん様主催の自主企画『筆致は物語を越えるか【雪を溶く熱】』に参加させていただきました。素敵な企画をありがとうございます。
ゆあん様主催の自主企画『筆致は物語を越えるか【雪を溶く熱】』に参加させていただきました。素敵な企画をありがとうございます。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!真白の世界で、ふたりの闘志が点火する反骨のラストシーン
自分の後ろについていたとばかり思っていたのに、気づけば自分の一足先に行ってしまっている人。確かに、身近にそんな人がいるのはおもしろくない存在だと思います。
和風近代ファンタジーのこちらの作品の美冬と秋人はそんな関係性です。
家の使用人的立ち位置で迎え入れられた秋人ですが、美冬が欲した異能の才能に恵まれ、軍人として戦争に赴くことにもなります。
そんな秋人に嫉妬混じりの感情をぶつけてしまう美冬の言動は、どこか卑屈で八つ当たり的にも見え、その複雑な想いが伝わってきます。
ですが、その先のラストシーン。
戦いに傷つき帰還した秋人を迎え入れた彼女の台詞が、彼の闘志をも着火してみせます。
そのシーン…続きを読む