砂塵を巻き上げて駆ける、激アツのロボットアクション！

内戦地で戦うパイロットたちの熱く強烈なロボットアクション！
いやあ、冒頭から硬派でめちゃくちゃカッコいい。内戦の経緯や背景描写がすごく“それっぽい”のがたまりませんし、何より主人公と彼の駆るT-Mech〈ヘルファイア〉がカッコよすぎる！
初期型で！超重量級で！巨大な斧（バトルアクス）という原始的な武器を振り回す！無骨な三つ目ロボ！
これぞロマン！と言わんばかりの見事な機体です。普段はそんなにロボットものは読まないんですが、これにはやられました。

更に、登場人物たちもすごく魅力的です。主人公ジーク、傲慢な上官で自身もT-Mechのパイロットであるサムエル、冷めた妹ディナ、敵方のT-Mechパイロットで謎めいた女ジナイーダ……。彼ら彼女らはそれぞれが強固な信念を持っていて、それぞれの理由で戦っています。こんな芯のある人間描写はより登場人物たちの魅力を高め、戦闘を熱く盛り上げていくんです。
お行儀の良さなんて空の彼方に飛んでいくような、エゴがぶつかる戦闘シーンが、もう、熱くてたまりません！
そんな描写を追うだけで、ロボットに詳しくなくても十分に楽しめます。SF好き、ロボット好き以外の方にもおススメしたい作品です。

最近は更新が止まっていますが、どうやら他の作品にきりがついたら再開なさるようなので、首を長くしつつ待ちたいと思います。
エゴがぶつかる激アツのロボットアクション、ぜひ一読してみてください！