概要
静電気でバチっとなったら、とり憑かれました
〈あらすじ〉
高校三年生の神田真志進(かんだ ましん)は、幼い頃より『感電体質』に悩んでいた。
あらゆるものにバチッとなるそれのせいで、親しい人たちには触れられない生活を強いられている。馴れたものだが、出来ることなら脱却したい。
そんななか、真志進は片想い相手から誕生日プレゼントを貰った。浮き足立って帰った自宅でそれを開けると、またもや静電気でバチっとやってしまい、がっくり。
しかしその瞬間、なぜか訛り言葉で話す『死神』にとり憑かれてしまった!
聞けばその死神は、調べものをするために現世を永年彷徨っているらしい。しかも、今回の本当のお目当てはどうやら真志進の片想い相手。
その死神は静電気を使って移動できると言うから、片想い相手に近付いてしまうとマズいことになってしまう! でも、放
高校三年生の神田真志進(かんだ ましん)は、幼い頃より『感電体質』に悩んでいた。
あらゆるものにバチッとなるそれのせいで、親しい人たちには触れられない生活を強いられている。馴れたものだが、出来ることなら脱却したい。
そんななか、真志進は片想い相手から誕生日プレゼントを貰った。浮き足立って帰った自宅でそれを開けると、またもや静電気でバチっとやってしまい、がっくり。
しかしその瞬間、なぜか訛り言葉で話す『死神』にとり憑かれてしまった!
聞けばその死神は、調べものをするために現世を永年彷徨っているらしい。しかも、今回の本当のお目当てはどうやら真志進の片想い相手。
その死神は静電気を使って移動できると言うから、片想い相手に近付いてしまうとマズいことになってしまう! でも、放
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!遠くて近い、ラブストーリー
この物語では、二つの恋が描かれます。
一つは遠いものです。時間も場所も、さらには次元すらも通り越した恋。そしてもう一つは、ありふれた現代生活の中において咲いた恋です。
私は読了後、この二つの恋について、筆者はどうして対比をするように描いたのかと考えました。並行して進む二つの恋には、必ずなんらかの関係性があるはずだと思ったのです。
遠い方の恋は、とても積極的なものです。両者は愛し合い、お互いが好きだということをポジティブに捉えています。一方、近い方の恋はとても慎重です。こちらは主人公である神田真志進くんの恋なのですが、相手の気持ちを自分の中で推測するがゆえに近づくことができず、時にはすれ違い…続きを読む - ★★★ Excellent!!!青春は悩ましい
このレビューをお読みのあなたは、青春を終えた人でしょうか、青春まっただ中でしょうか。
本作の主人公である高校生男子は、とある事情により、読者に対して心の声がダダ漏れになってしまいました。
その声に耳を傾けると、彼はいろんなことに悩みます。片思いの女の子のこと。仲のいい友人のこと。この悩みこそ青春です。
登場人物はいずれも魅力的な男の子や女の子。いい人に囲まれているからこそ主人公は打ち明けられずに煩悶します。
ダダ漏れになった心の声はどうするのかって? それを聞く人のことはレビューでは言えません。読んで確認してください。
青春を終えた人は追体験できます。青春の最中にある人は、悩むのは…続きを読む