おまけ 追加設定資料

【この国の交通について】

 通常の交通機関としては馬車、内航船、外洋船があげられる。

 また希少な魔法に移動魔法というものもある。

 他郵便物の運搬等には専業の飛脚人が存在する。 


 ○ 移動魔法

   現時点における最速の移動方法。1万人に1人いるかいないか

  の希少な魔法である。

   移動可能距離は概ね100離200km未満。離れる程正確な

  場所に移動する事が難しくなる。ただ移動魔法専用に魔法標識が

  ある場所に限れば移動可能距離以内であれば確実に移動可能で

  ある。ただし妨害魔法がかけられている場所には移動不可。

   かなり魔力を消費するらしく、回復魔道士無しでは1回移動す

  るごとに数時間の回復時間が必要。

   同時に移動させられるものは、人間なら魔道士以外に3~4人。

  荷物なら50重300kgが限度。

   なお主な移動魔道士のほとんどは国王庁に所属しているらしい。


 ○ 馬車

   都市、町、村のほとんど全てに通じるよう、国によって規格馬

  車道が整備されている。

   規格馬車道には数種類の規格があるが、都市間を結ぶ1号規格

  では幅4腕8m以上、石畳か石粉で舗装済みとなっている。

   ただし馬車の車輪は木材に鉄輪をはめたものであり、乗り心地

  は大変悪い。

   平均的な速度は5腕/時(時速10km)とあまり早くない。

   また車輪や馬車という構造上、あまり重い物を運ぶのには適し

  ていない。


 ○ 魔法駆動馬無し馬車

   魔法使いの魔力を直接力に変化させる特殊な魔方陣を使用し、

  馬無しで駆動する馬車。

   速度は馬車より速いが、航続距離はせいぜい10腕20km程度。

   一部の王族や貴族が急ぎの際に用いる以外、滅多にみない代物。


 ○ 内航船

   平原地帯で川幅2腕4m以上のほとんどの川は、河川交通に用いる

  事が出来るよう整備されている。

   具体的には

    ○ 一定水準以下の傾斜になるよう上流部を掘り込む、

    ○ 横に船を上流へ引っ張り上げるための3号規格以上の馬車

     道(幅員1腕2m以上で石畳か石粉等で舗装済)を整

     備する。

    ○ 傾斜が大きすぎる地点では閘門を設け内航船を通行可能に

     する

  等が法令により定められている。

  (近距離に平行河川がある等の除外理由は存在する)

   内航船そのものについても規格がいくつか存在している。

   重量物や大量の荷物を運ぶのには馬車では無く、主に内航船が

  使用される。


 ○ 外洋船

   一部の外国への貿易船を除き、荷物の運搬にはほとんど使用さ

  れない。

   主な理由として、

    ○ 面しているセート海は内海で海流や風向が一定しない。

    ○ 上の理由から大型帆船は使用に適さず、中型以下の三角

     帆の船や人力で航行する中型以下のガレー船しか実用に

     ならない。

    ○ 特に南方の沖側では私掠船も見受けられる。

  があげられる。

   なお一部の軍船や私掠船には魔法を動力として航行するものも

  存在する。


 ○ 郵便物等

   馬車は遅く内航船は上流へ向かう際は風の影響が大きいため、

  手紙等の小型軽量な郵便物は飛脚により運ばれている。

   馬車が平均速度5腕/時(時速10km)のところ、身体強化魔

  法を持つ専門の飛脚人は平均速度20腕/時(時速40km)で都市

  間を駆け抜ける。


 ○ 特異な例

   シンハ君やシンハ君の父は極めて強靱でかつ身体強化魔法も

  持っている(通称頑丈人間スパルタカス)で、平均速度30腕/時

  (時速60km)以上で半日以上走り続けられる模様。

   なお頑丈人間スパルタカスも1万人に1人程度の希少な特異体質だが、

  カーケ子爵家にはほぼ遺伝で受け継がれているらしい。


(次は8月9日更新の予定です)

 

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