おまけ ミタキ君が憶えていた作り方一覧 (1)

 ここに書いてあるのは彼が病院で、長期入院児対象に行われた体験学習会で教わった方法です。彼が入院していたのはかなり大きな小児科がある病院で、こういった学習会も1シーズンに1~2回、ボランティアスタッフの手で開催されていました。 


【蚊取り線香】

 ① 除虫菊の子房部分を乾かして砕いて粉末状にする。

   なお学習会では除虫菊パウダーという物を使用した。

 ② タブ粉(タブノキの皮を粉末状にしたもの)と、①を

  同じ量混ぜ合わせ、水を加えながらとにかく練る。

 ③ 綺麗に混ざって練り終えたら型に入れて乾かす。

 ④ 市販品と違って黄土色に出来上がるけれどOK。


【マヨネーズ】

 ① 卵1個を割って黄身を取り出す。

   白身は使わないので他の料理で活用する。

 ② 酢を大さじ1程度入れる。

   塩を小さじ半分程度入れる。

   マスタード小さじ1,胡椒、砂糖ほんの少し入れるのが

  かつてミタキが教わった人の流儀。

 ③ サラダオイルをカップ半分よりちょっと多めに用意する。

 ④ まず②をきっちり混ぜる。

   混ざったらオイルを少しだけ入れ混ぜる。

   完全に混ざったらまたオイルを少しだけ入れて混ぜる。

   なおオイルや卵等は心持ち暖かめ(夏の室温程度)まで

  暖めておくと割と混ざりやすい模様。

 ⑤ オイルが全部完全に混ざったら完成。

   多少ゆるいと感じたらほんの少しオイルを加えて混ぜま

  くること。


【石鹸】

 ① 水酸化ナトリウム水溶液を作る。

   苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)30グラムを精製水90g

  に溶かして水酸化ナトリウム水溶液を作る。

   少しずつやらないと派手に発熱してガスを発生させるの

  で注意。

   出来たら温度を40度くらいに冷ましておく。   

 ② オイル250gを40度くらいに温める。

   水酸化ナトリウム水溶液を少しずつオイルに混ぜながら

  とにかくかき混ぜる。

   水酸化ナトリウム水溶液を全部入れ、とにかくかき混ぜ

  てとろみがつくまで頑張る。

   このとき40度くらいのぬるま湯で湯煎しながらだと固ま

  りやすい。

 ③ とろみがついたら適当な型に入れて放置すれば完成。

   この場合は固まってから1ヶ月くらい熟成させる。

 ④ なお②が終わった段階で70度くらいで湯煎しつつさらに

  マッシュポテト状になるまでかき混ぜるとホットプロセス法

  という作り方になる。この場合は固まるのも早く熟成も必要

  無い。


【水飴】

 ① おかゆを作る。

   ご飯の粒が箸で潰せる程度の柔らかさにしておく。

   60度くらいまで冷ましておく。

 ② 乾燥麦芽の粉を入れて混ぜる。

   この状態で保温出来るよう包んでおいて一晩置く。

 ③ ②を一晩置いた物を手ぬぐいとか付近で絞る。

   絞った液体を煮詰めてある程度のとろみが出来たら完成。

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