絶対に読み返したくなる作品

大都会、東京。

とある二十四時間の物語を読者は追っていくことになる。

題名の通り、人と人とが螺旋のように繋がり合い、すれちがっていく。

それぞれの章で余韻を残しながら、短針が一週回った時、すべての物語の全容が見えてくる。

確かな筆力と、ユーモアに溢れた会話で読ませる今作は、まさに「大人のための小説」だ。

ラジオや音楽というガジェットが見事に活かされ、最終章を読み終えた後に、絶対にまた初めから読みたくなる。

後悔はさせないので、ぜひ読んで欲しい作品です。

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