冗談はよし子さん。

年頃の娘と嫁に逃げられた父親。
でも、この二人、芯の部分で仲が良いので、作品全体にほんわかした安心感がただよいます。

まさに恐怖のSNSなのですが、就職が決まった父に降りかかるブラック事情。
イヤだなー…と思ったら実話ベースなのだとか。恐ろしい世の中です。
あるあるといえば、あるあるなんでしょうが、だからこそ失くしたい、悪は悪だと叫びたいっ。

そんな怒りも包み込み、ユーモアと家族愛、そして、ちょっとしたミステリーとカメムシさんの活躍で、どうしてどうして、読後感は爽やかなのです。

短編ですから、すぐに読めます。
辛いことも前向きに明るく楽しめる、そんな気持ちが生まれる作品です。

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