ブラック企業にまつわるブラックな現代ファンタジー

鍼灸院の経営が上手く行かず、家族経営の何でも屋に就職することになったお父さん。
最初はにこやかで明るい職場におもえたのですが……。

ごく普通の現代小説かと思いきや不条理な展開に驚かされるブラック短編でした。
しかし毒のある展開ながら話そのものの雰囲気が暗くないのは作風のなせるわざでしょうか。　
短いので気軽に読むことができます。

作者さんならではの親しみやすい文体と話のテンポの良さが楽しめる作品でした。