傑作、情熱と慈しみのミュゲ書房

失意の果て出版社を退職した元編集者の章。
故郷にて祖父の書店「ミュゲ書房」に関わっていくことに……。

連載中「第28話 ソウサクの仲間たち」読了時点のレビューとなります。

地域の人たちと共に「ミュゲ書房」を盛り立てていく主人公・章。
常連や市長、読書家の女子高生・桃……さまざまな登場人物が各々の役割をもって生き生きと描かれています。

現在、地方で書店を商うことは大変厳い状況です。
けれどその中には自由もあり喜びもあります、それらを感じさせてくれます。

そして、章の心に深く傷を残しているある大賞受賞者を巡る出来事。
物語の発端であり、核ともなるこの問題は、作品中一貫して描かれており、読者にその過去を適切に思い出させます。
そうして終着する未来はきっと誰もが納得する結末なのであろうと期待させてくれます。

ここからエピローグまでの後半も楽しみにしております。
最後まで執筆がんばってください!^-^

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