とにかく必死

注意欠陥・多動性障害(ADHD)を抱える少女が、周囲の人とぶつかりながら、自分ともぶつかりながら、足掻くように少しずつ成長していく物語です。

少女は絵を介して自分の居場所を見つけて前に進みはじめます。
でも、その進み方がくだり坂を転がり落ちているような感じで、あちこちに怪我をするような痛々しさを伴っています。とにかく不器用な少女なんですよね。

ところが、読み進めていくうちに少女の進む道がくだり坂ではなくなっていきます。のぼり坂を突っ走っているような印象に変わっていくんです。そののぼり坂もなだらかではなくて、少女はやはり必死で走るしかありません。いつでも必死です。

こういう物語も一種のサクセスストーリーではあると思うのですが、登場人物が魅力的で、1話読むとあとはどんどん引きこまれていきます。みなさんもぜひ読んでみてください。

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