界のカケラ

死生観がテーマの処女作。女性救命医の四条薫がある出来事で医師としての自信を無くそうとした時に聞こえた一人の少女の声。そこから出会う戦争を経験した老人、睡眠薬を大量に飲んだ自殺未遂の中年男性、自殺未遂をした若い女性。彼らと接するうちにたどり着いた人として、医師として大事なこととは何かに気づいていくストーリー。 第一部は戦争を経験した老人の体験話と不思議な少女がテーマ。第二部は自殺未遂した中年男性が抱える「生死」がテーマ。 第三部はついにあの日のことが語られる。四条と自殺未遂した女性が抱える「生死」がテーマ。