あとがき

 はじめまして、中村天音です。

 

 先日、ようやく「幻の国」を完結させることが出来ました。

 本当に完結まで時間がかかってしまいました。待っていて下さった方々には、申し訳ない気持ちでいっぱいです。最後までお付き合いして下さった皆様、本当にありがとうございます。

 なぜこんなに時間がかかったのか、というのは、少し前まで公開していたエッセイみたいなブログみたいなものに少しだけ書いたので、ご存知の方もいらっしゃるかも知れません。

 でも、言い訳はいたしません!(笑)

 ごめんなさい。


 少し作品についてお話しすると、この「幻の国」にはいわゆる都市伝説というのがかなり入っています。特に豫国に関して。劇中の鶴亀山は剣山ですし、そうなればそこで祀られている箱というのは当然あれとなって、豫国の西人のルーツはそういうわけなのです。

 だから最終章の豫国では、そういう表現や彷彿とさせるものが結構出ています。

 そして実際に、その集団が四国に来ていた、日本に来ていたという根拠は昔から根強くあるわけで、私もその辺りは確信しています。


 でも私としてはその辺りはオブラートに包んでおきたくて、本当は第五章の後にちょっとだけ最終章やって終わろうと思っていました。ところが、リアルの友人から「豫国の状況をもっと詳しく書け。知りたい」と言われ、「詳しく考えてはいるんだけど・・・」と、結局最終章が長くなってしまいました。(ちなみにこの友人からは、完結のお祝いに実寸大の『金印』をもらいました)


 今でも、構成として終章はこんなに必要だったかなと、反省しています。あるいは、むしろ生活レベルとか、文化水準とか詳しく書いた方が良かったかなと。例えば豫国では同じ政権が数百年続いているので、安定している、信用がある、だからすでに貨幣というのもあります。最終章冒頭で「お金」という表現をしたので、それで状況が伝わったのかなとか思っていますが、やはり詳しく書いた方が良かったかなとか。倭国はまだ豪族しかいないけど、豫国はもう貴族がいる。豫国は下水処理とかもちゃんとしているとか。ちらっと書いてますが、詳しくは書いていないんですよね。

 うーん。

 でもまあ、とにかくこれで完結です。


 実は物語の世界観自体は、西暦700年頃までは考えています。つまり日本国として歴史が統一されるまで。

「古事記」「日本書紀」のこの辺り。

 その辺りまで、いつかこの続きを書けたら良いなと思っています。


 その時、よろしければどうぞ読んでやって下さいませ。


 それでは。

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幻の国〜滅びの巫女と始まりの神子〜 中村天音 @amanene

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