天界で高い地位の父を持つ主人公。主人公は乙姫の友として、海の中の異界で暮らすことになった。乙姫には美しくも儚げな姉姫がいた。姉姫は結婚が破談となり、異界に戻ってきていたのだ。
そんな中、乙姫に縁談が持ち上がる。しかし結婚の前に地上に行ってみたいと、乙姫が言い出したことで、運命の歯車は狂いだす。地上の青年に、乙姫が恋をしてしまい、縁談は破棄されるのだ。そして青年と乙姫の婚儀の際に、姉姫が盛装して現れる。浦島を見つめる乙姫。しかし青年は——。
乙姫に婚儀のお祝いに贈られた、黒い箱。それにはある効力があった。
果たして、乙姫と青年の運命は?
青年の正体とは?
西遊記から記紀神話、昔話から伝説まで、沢山の要素が詰まった作品です。
是非、御一読下さい。
わたしの推し作家さんを紹介します。
浦島太郎の御伽話って絵本で読んだことありますが、
こちらは中村天音さまワールド、もう一つの浦島太郎の物語です。
みなさんがご存じの通り、
浦島太郎は、人間界とは異なる世界にやってきます。
竜宮城や海底の景色が美しく妖しく描かれ、
玉手箱の謎、女の心理描写にドキドキしました。
やはり竜宮城は人間界ではないという怖さを感じます。
短編ながら内容の濃い、輪廻、憎しみ、深い愛のお話です。
作者さまは長編小説
「幻の国 ~滅びの巫女と始まりの神子~」
こちらは、古代日本を舞台にした壮大な物語を書かれています。
歴史に造詣が深く、歴史に興味ない方でも大丈夫です。
時代背景が丁寧に描かれているので、情景が目に浮かぶよう。
登場人物が魅力的なので、人間模様を考察しても面白いです。
古代の風を感じてみませんか?
短編も長編もどちらもお勧めします(*^-^*)❀🐢🐟