注意!これはヒューマンドラマです。

「お金」「幸せ」「家族」
登場人物のそれぞれが、このテーマに向き合い、

その結果、どう生きて行く道を選択したのか?
その結果、どう道を踏み外したのか?

それらの描写が、とても生々しい、印象的な作品でした。

伏線の回収も絶妙で、物語の序盤に書かれていた何気ない日常が、後で明かされる重大な真実へと繋がっていたりと、推理小説さながらのトリックに、ひどく感心させられました。

ただ、1つ難点を云わせてもらうと、「タイトルと作品の内容に、イメージ的解離が激しすぎて、ドン引きするわ!」です(苦笑)

本作は、決して軽めのお話ではありません。
ガッツリとした、重めのヒューマンドラマなのです。

ですから、序盤では、けっして読み止めないで欲しい。
この作品の良さは、最後まで読み切った先にあります。

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