この物語のエンディングは、人によって好き嫌いが別れるエンディングだと思います。でも、私はこのエンディングで正解だったと、だからこそ心に訴えかける何かがあったのだと。物語は全体的に暗いですが、そこに恋心と狂気と汚さ、美しさが入り混じっていて、まさに「縞」模様と言えます。本当にお見事でした。たまにはこういう暗めな青春小説も良いと思います。ご一読あれ!
憧れの先生に近づきたくて、美術部に入った主人公。けれど、部員にはすごい才能を持った生徒・松島がいた。先生は彼のことばかりを見るが、その松島はクラスではいじめられている。全てが主人公の思い通りにはいかない中で、徐々に彼女の心の歯車は狂っていく。彼女の日常が崩壊していく様が見事に描かれていて、一気に引き込まれてしまいました。
もっと見る