西洋医術と東洋医術が出会う時。

 恵民署という平民に医療を施す施設に、生まれながらにして預けられた主人公は、美しく成長していた。そして、自分が美しいことを誰よりも自覚していた。そんな主人公は、入院患者に食事を用意する調理師として、日夜腕を振るっていた。美しさを自覚しながらも、我がままではなく、自分のやりがいを見つけ、働く。
 そんな主人公のもとに、見たこともない術式と知識、道具を扱う美貌の医師が現れる。その医師は、助手に主人公を指名し、自分の術式を教え込んでいく。医師に振り回され気味になりながらも、必死に異なる医術を学び、実践していく内に、主人公と医師の間には、信頼関係が芽吹いていた。
 ある日、重度の火傷を負った男性が運び込まれる。放火の現場を目撃したかもしれない男だった。主人公は医師から、馬鈴薯という初めて見る食材を提供され、夕食に提供するが、入院した男はそれは「毒」だと言って食べる事を拒否した。

 果たして、放火の犯人は?
 男は何故馬鈴薯を毒だと言ったのか?
 まだまだ謎の残る本作の今後の展開に期待大!
 
 是非、御一読下さい。

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