恵民署の蝶と花

作者 あドぽ

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★★★ Excellent!!!

 恵民署という平民に医療を施す施設に、生まれながらにして預けられた主人公は、美しく成長していた。そして、自分が美しいことを誰よりも自覚していた。そんな主人公は、入院患者に食事を用意する調理師として、日夜腕を振るっていた。美しさを自覚しながらも、我がままではなく、自分のやりがいを見つけ、働く。
 そんな主人公のもとに、見たこともない術式と知識、道具を扱う美貌の医師が現れる。その医師は、助手に主人公を指名し、自分の術式を教え込んでいく。医師に振り回され気味になりながらも、必死に異なる医術を学び、実践していく内に、主人公と医師の間には、信頼関係が芽吹いていた。
 ある日、重度の火傷を負った男性が運び込まれる。放火の現場を目撃したかもしれない男だった。主人公は医師から、馬鈴薯という初めて見る食材を提供され、夕食に提供するが、入院した男はそれは「毒」だと言って食べる事を拒否した。

 果たして、放火の犯人は?
 男は何故馬鈴薯を毒だと言ったのか?
 まだまだ謎の残る本作の今後の展開に期待大!
 
 是非、御一読下さい。

★★★ Excellent!!!

恵民署で生まれた蝴蝶は、自尊心は強いがとても人命に真摯な少女。
あるとき恵民署の提調として現れた美丈夫・花精とともに最先端の医療を行っていく……。

中華・韓国風、医療ファンタジー。
主人公たちの距離感がちょうど良いと感じました。
甘い恋愛でもなく、それぞれが熱意を持って役割をこなしていく、そういう物語がわたしには大変好ましく思えました。

蝴蝶も花精も個性が豊かなのに尖りすぎず、二人とも辛い過去を背負っていますが、品格を失わない。
この絶妙な雰囲気はなかなか出せるものではなく、作者様の強みだと思います。

中華系、西洋系、問わず、この作品は他と比べて少し斬新な雰囲気を持っています。
これまでの物語に飽きて、ちょっと変わった物語が読みたい方は必読です!

★★★ Excellent!!!

歴史を題材にするとどうしてもある程度の時代考証が必要になります。
それが適当だと嘘っぽくなりますが、そこに拘ると難しくなったり現代の感覚とズレたりします。

この小説は医療関係者の私が読んでも納得できますし、医療史から見ても素晴らしい内容です。
だからといって読者を置き去りにせず、惹きつけるに十分な構成力と表現で、一気に読ませてくれます。

既存の小説に飽きてきた方、是非ご一読を。

★★★ Excellent!!!

中国系医療ファンタジー。一見、専門用語が多く、難しそうだが、いちど読み始めればあっという間に没入する。
王道をゆくストーリー展開は、これからこの物語がどんどん面白くなることを予期させてくれる。医療に関する造詣が深い描写も見所のひとつ。すごい。
少しいけすかない性格の主人公が、花精の登場によりこの先さまざまな経験を経て成長していくだろうことも予想され、とにかく先の展開がとても楽しみな作品です。ぜひご一読ください。

★★★ Excellent!!!

病院に掛かったことのある人に是非読んで貰いたいです。

蝴蝶は自分で自分を取り繕ってると思ってますが、患者の前だととても格好いい女性になります。きっとこちらが本来の姿なのだと思います。その後出逢う花精も患者想いで、読んでいてこの世界に住みたいと思わせてくれます。

実は長らく闘病生活を送っていますが、この物語を読んでとても励まされました。ありがとうございます。続きも楽しみにしてますね。