怪我の功名

 方向音痴もたまには有益だ。ああした山あいはただでさえ一度方向感覚が狂うと同じ場所を果てしなくさ迷い続ける。しかし、人がいなくなっていたからこそ話せることもある。そして、小さなきっかけが多くの読者を揺り動かす。
 詳細本作。