海外の上質なSFや怪奇小説を読んでいるような趣きのあるくら智一さんの短編です(〃^ー^〃)氏の作品の入り口は多様でどれもしっかりした技術に支えられた名品ばかりなのです。どうかこの門を潜り広大な物語の海原に。一人でも辿り着きますように。舟は既にそこにあります(〃^ー^〃)
不思議な話だった。むろん、否定的な意味合いではなく肯定的な意味合いで。 病院の『白衣』と個人の『黒衣』を対比させるのは強い印象を残す技法で、色彩個性というべきものを打ち出している。 また、病気そのものや罹患者の様子も克明に描かれている……肉体的な昏睡状態から死に至る病気として『眠り病(アフリカ睡眠病)』が現実に存在するが、こちらは精神的な昏睡状態である。その病原体たるやツェツェバエ(眠り病の病原体を媒介する吸血蝿、実在する)並みに始末が悪い。 その治療と予後については、詳細本作。
ストレスを、脳にたまる黒い煙で表現しています。そのせいで夢幻病を発症し、目覚めなくなる。夢幻病を治してくれるのは、アリクイのような顔をした人物。設定がおもしろい。最後もシャレが効いています。
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