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  • Episode 0への応援コメント

    獏さんではなくアリクイさんなのですね。
    無くならない悪意。
    それを吸い込む掃除機アリクイさん。
    彼の心の容量は大丈夫なのでしょうか?
    どうやら大人にはある程度「放出」大サービスしていたようですが。

    裕二君もいずれは大人になりますが、この経験で彼はどんな大人になるのでしょうね。

    良い大人になってくれるよう願いながら読み終えさせていただきました。

    そんな私はいい大人になれないポンコツ大人です。

    作者からの返信

    感想ありがとうございます。

    悪夢を食べるということで元は獏です。掃除機に似た動物ということで、バクからオオアリクイになりました。蟻塚を長い舌でペロペロしている姿が人間の耳の奥に届きそうというイメージからです。バクでは人間の頭を丸ごとくわえるような絵面になるため変更しました。

    心の容量については人間ではないため大丈夫です。付喪(つくも)神のひとりということで掃除機が力を持って神になった設定です。

    あまり至れり尽くせりの神様ではなく、目覚めを促した後は本人に任せます。悪夢を吸い込むだけです。助けた祐二君がその後どうなったのか……、自分の置かれた問題を自力で解決し、やがて他人を助ける人間になるという裏設定を一応用意してあります。

    私の作風として人間を描いた作品はハッピーエンドで終わるようにしています。私もポンコツ人生なので、せめて執筆作品のキャラクターぐらいは幸せになってもらいたいと思います。

  • Episode 0への応援コメント

    SF設定とオカルト的な展開「どちらに進むのか」と思いながら楽しく読む事ができました。描写も的確で安定感があり最後に広がるイマジネ―ションも素晴しいです(〃^ー^〃)短編ですが大満足、さすがです。

    作者からの返信

     ご感想ありがとうございます。本作「悪夢の掃除機」は扱うテーマが重かったために難解な作品となりました。黒い煙やら埃やらで表現されているストレスは「心の病」の原因となっている物質です。

     黒ずくめの男は物理的(薬学的)に治療してくれるのですが、ストレスや悪意の元は依然として世界に残り、循環しているので読者様を含む皆様で解決してほしいというメッセージが込められています。

     黒ずくめの男が頭部を変身させる対象がアリクイなのは、フォルムが掃除機に似ているからです。(それから獏と同じ名前のバク科に近い動物を選びました。アクイを食べるアリクイ……ぷぷぷと笑っていたのは内緒です。)

     掃除機というのは不思議な存在で、実はゴミや埃を吸い込んでいるだけで、後から後部についた袋の中身をゴミ箱に入れて捨てなければなりません。その後作業の部分が最後のシーンで表現されています。

     世界の悪意も、ゴミや埃も、地球上から決して無くなりません。焼却するなり埋め立てるなりして、処分しなければなりません。それを作者自身が心がけると共に読者様にお願いするのが最後のセリフです。目を覚ませ、などと横柄な言葉を用いて申し訳ありません。

     目を覚ますべき普段から半分眠っている人間は他ならぬ作者本人だったりします……。

    編集済