小粋な奴

 ひょうひょうとした語り口が印象的な破壊神さんである。破壊神にさんづけをするなど本尊(!?)が怒りそうだがまあ許せ。発音しにくいが我慢しよう。
 人間の持つ頓珍漢な矛盾が破壊神さんの視点で暴かれていくのは痛快なカタルシスがある。その上に、少女がとつとつと語る身の上を重ねて本作におけるバベルの塔が完成する。破壊の前の建設だ。
 破壊神さんの仕上げには、読者諸賢、ゆめゆめお見逃しなく。