緩やかに死にゆく一瞬の煌めき。この百合を見届ける覚悟はあるか。

閉鎖空間×謎のガスの蔓延×群像劇×殺伐百合。いや、よくもこんなものを思いついてくれたなと膝を叩きました。完敗です。

話の内容は作品のあらすじ通りです。閉ざされた街でガスに侵されながら生きていく人々の群像劇百合。
もうこの時点で好きなのですが、限られた物資を分け合う描写や当番制の設定など、理不尽な極限状況に陥っても日々の生活を保とうとする一種の逞しさ、あるいは諦めが光る。
さらにメインカプ3組の他にも挿話で別の住民の百合エピソードが描かれており、狭い空間の豊かな世界観に溺れます。やり口が天才すぎる。年商5億円。

退廃的な設定、終わりへ向かう世界を生き抜く人々、その中で芽生えてゆく女たちの関係性。
どこかにピンとくるものがあれば絶対に読んだほうがいいです。というかこんなレビュー読む暇があったら1話目を読んでください。ほら早く。今すぐに。

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