本当の「悪い女」は果たしてどちらか?魔性のおねロリひとくちミステリ!

悪いお姉さんは好きですか? 大人で綺麗で気取りがちな口調で頭の回転が早くて謎めいた、小学生の女の子に手を出す最低最悪なお姉さんは好きですか? 私は大好きです。

この小説はそんなおねロリ需要をほぼ完全に満たしてくれる。それだけで個人的には天文学的価値があるのですが、そういった性癖を抜きにしても前のめりに読ませる作品でした。

主人公の少女が引き寄せる謎の数々。そのひとつひとつは小学生の身の回りに起こりうるささいなことで、けれど不自然さに気づいたが最後、喉に小骨が刺さったような気持ち悪さが残るもの。
これらを安楽椅子お姉さんが順序立てて解き明かす弁舌の鮮やかさがカッコ良すぎて痺れます。有能な女はいい。そのくせ謎解きしてあげる条件が少女へのイタズラというのが最悪すぎて最高なんですよね。つよつよ頭脳を淫行に使うな!!!!!!!!

また、主人公の少女の聡明さも絶妙ですね。お姉さんのする行為をきっちり「悪いこと」と認識していて、その上でお姉さんの出す条件に付き合って謎を解いてもらう。
時折背伸びした年相応さを見せつつも、お姉さんと同等かそれ以上の「悪い女」の片鱗をも表しつつあるこのキャラ造形、最強です。

読みやすさも圧巻です。1話1話が短いので、テンポ良く問題編&解決編(時々淫行)を楽しむことができます。
1日の終わりに1エピソードずつ楽しみたい、そんな上質なひとくち百合ミステリでした。

まあなんだかんだ言いましたが、頭が良くて行いが悪いお姉さんといずれ悪女に育ちそうなロリのおねロリが好きなら読むしかない、そんな作品なんですね…一緒に更新再開を待つ地獄に堕ちましょう。最悪おねロリコキュートスで待ってるぜ。