女神の白刃

作者 玉椿 沢

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79人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

戦が変わる。
剣が変える。
力を宿し、女に宿り、
確率により顕れる、
その名も◆精剣◆、覇の要。

戦が果てて、
世が荒れ果てて、
なお民草に塗炭の苦。

訪れたのは平和に非ず。
世を統べたのは秩序に非ず。
◆力◆と◆力◆、■欲■と■欲■、求め諍う剣士たち。

悲嘆の野、
絶望の原、
弱きの涙、
強きの傲。

かくも翳りし世を渡りゆく、
旅芸人の馬車一つ。
◆力◆のさばる只中に、
◇笑み◇を育み希望を灯す。

◇愛◇とは押して奪うに非ず。
◇笑み◇とは押して作るに非ず。
いわんや◇幸◇においてをや。

通りがかった先々で。
時には剽げ。
時には和を説き。
優しさを持ち。
民に寄り添い。

忍ばせたるは――真の顔。

傍には◆精剣◆。
身には◇御流儀◇。
□智□を駆り、◇技◇駆り、■悪■を刈る。

◆力◆など無為。
■格■など無意味。
当てねばただの虚仮おどし。

落ち着け。虚を衝け。隙を衝け。

勇気を奮え。
◇愛◇もて挑め。
頭を絞れ。
裏を掻け。

要の刹那。
◆抜剣◆の時。
◇心◇を強くし、
□技□をぞ極め、
□体□もて語れ、
その□信□と◇愛◇。

彼の◇女神◇の宿りしは。
■運■には非ず。
■格■にも非ず。
ましてや◆力◆などでもない。

大切なひと。
愛しい心。
認めてくれた、その事実。

――いざ覆せ。

この一振りに、
全身全霊、
渾身総身、
あらん限りの◇愛◇をぞ注ぎ。

――その笑顔にて世を照らせ。


◇女神の白刃◇


覇でなく、義でなく、理でもなく。
◇愛◇こそ唱え、征く旅一座。

★★★ Excellent!!!

 濃厚なファンタジーです。

 迫力のある戦闘シーン!

 練り込まれた世界観と設定。

 ライトなファンタジーに飽きた方には超オススメ!
 
 そうでない方にもオススメします!

 キャラもイキイキしています!

 主役の、語尾に「~ッス!」 が付く口調がコメント書く時に移ってしまいそうになります!
 
 ドラコン参加作品です!
 是非ご一読を!



 

★★ Very Good!!

女の身体を鞘とする剣型の兵器『精剣』。
『精剣』の存在が生み出した数々の大戦により荒廃した世界。
大戦は終息せしとも爪跡深く、さらにはそんな状況下で、も力を求める『剣士』達により平和は夢物語。
そんな荒んだ世界で、男女一組の旅芸人が、『赤茶けた大地を畑や街に、煤けた顔を笑顔に変えたい』そんな想いを胸に、ゆっくりと馬車を走らせる。

物語の構成要素全てが、主人公の想いを一際際立たせているのに成功している秀逸作品。大戦により荒廃した世界、それほど優秀ではない精剣を宿したパートナー、微妙な立場の生い立ち、いまだにひとの心を蝕んでいく大戦の爪跡、精剣至上主義のような価値観。そう言った事象ひとつひとつに向けられる主人公の心情、そして決意。見事にライトアップされ、主人公を応援したくなる環境が造りだされている。
是非ご一読頂きたい!

★★★ Excellent!!!

活気の無い街に元気付けるため、二人で旅をする、優しいお話です。

現在、二章まで読み終わりましたのでレビューを書かせていただいております。

この作品の魅力は、登場人物ファンの底なしの明るさ無しには語れません。
私もファンに救われた一人です。
言葉の一つ一つが優しくて、心強くて、この人に恋をしてしまう女性は多いのではないでしょうか。

それはさておき、どれも素敵なお話です。
私の稚拙なレビューでこの作品の良さが伝わるかは分かりませんが、どうぞ御一読くださいませ。

これからも応援させていただきます。

★★★ Excellent!!!

この人の作品は、森のなかの根っこの深さや密度が段違いです。
インプットしてきた知識量がちがうから、さらりと書いているように感じる場面も、じゃあ自分が書けるかって言うと絶対無理。
書籍で繰り返し読みたいなぁと思わせる「強い」作品です。重くないのに。

強いスキル、レアな精剣こそが価値がある世界で、主人公は最初から唯一無二の人エルと彼女に宿る精剣を持っています。強いスキルでもレアな剣でもないけど、「これこそが最強」と信じている主人公は最初から勝ってるも同然。
主人公の強さと魅力にはそれだけの背骨があるから、不敗でもチートを感じさせません。
この先のクライマックスが楽しみ。

作者の軽やかな筆致に積み上げられた知識量という土台があるのと同じように、主人公の強さにも土台があるってわけだ。やるねえ。
軽快でありながら一本軸の通ったファンタジー、ぜひ読むべしです。
私は82話〜が好き。

★★ Very Good!!

第2章終わりまで読みました。

最初の設定時点では警戒していましたが、人物や情景をしっかり描けていて杞憂だったと安心しました。
努力チートものになるんでしょうか、条件は悪いが自分が身に着けた力だ戦う!みたいな。
ここまででは旅芸人要素が少ないので、今後に期待したいところ。
登場人物は敵側も含めイキイキしており魅力的なので、次は何が出てくるかと楽しみです。

★★ Very Good!!

驚かされてばかりでした!
予知不能な物語捌きが、本当にこの作品を大事にしているのだな、と思えるものだったので、気持ちよく読むことができました!
伝えたいものが湖から流れてくるような、清浄な物語ですね。
心に刻まれました。

皆様も是非に!

★★ Very Good!!

そっちなのね…てのが第一の感想、悪い意味じゃなく。
始まりからして、そっちが主人公で世直しの旅…みたいなことをしていると思うじゃないか。
まぁ良い意味の裏切りと、良いモノに媚びず研鑽を重ねて手に入れたモノがあるというのは、ロマンがあり、胸躍る設定だ。

人の命を使った厳選は良いとは思えないけど、末恐ろしい世界だね。
性別関わらずとか、種族関わらずだったら、幾分かこのモヤモヤはマシだっただろうが、この設定だからこそ、映える話があると思う。

★★★ Excellent!!!

 この小説はですねぇ……あまり詳しくは書けないですね。ネタバレ的な意味で。とにかく第一章で私はやられました。そっちか、と。

 情景描写や登場人物の感情の機微などはとても高いレベルでまとまっています。だからこそ、読んでいてストレスがない。スラスラと読み進めることができました。

 発想もお見事ですね。女性の身体を鞘とする。

 「男は刀、女は鞘」「元さやに戻る」などといった言葉がある様に、女性が鞘に例えられることはよくあります。ですが、比喩表現ではなく女性を鞘にしてしまうというのは、思いつきもしませんでした。その発想力に脱帽です。

 思わずくすりと笑ってしまうような場面があったり、時代劇のように悪人成敗ですっきりするような場面もあったりで、とても楽しめる作品です。

 ある意味で王道とも思えるこの作品、皆様も一読してみてはいかがでしょうか?

★★★ Excellent!!!

 この物語の面白さは、まず何より「わかりやすい」ことだと思う。
 文章もだけれど、「物語が難解でない」という点で。

 この話には、難しいことは、おそらく何処にも置かれていない。
 なのに、読む側に考えることをやめさせない、やめたくないと思わせる文体と展開。
 それぞれのエピソードに丁寧にまかれた謎の種の育つ様はとても骨太で、物語を色とりどりなパズルのような知的な構造に仕上げており、その妙味は全く失われない。
 簡単に言えば、「なんておもしろいおはなし!」という言葉に尽きる。

 などという面倒な御託はさておいて。
 女性が剣になる?
 大好きですね?
「おもいのつよさ」「遣い手と剣の繋がり」、そんな「互い」の心の在り方こそが真の強さになる?
 最高じゃないですか?

 それぞれのエピソードの感触は、どれもふわりと風のように軽くて、まるで主人公のありようそのもの。
 けれどその軽さが、物語を通して貫かれる「確固たる重み」あればこその軽さであることを、読み進めるうちに自然に感じ取れる。
 好みです。大変好みです。

 これを書いた現在、彼等の夢をかなえる旅はまだ終わりの気配はなさそうです。
 が、それはつまり、彼等の披露する「美し芸」を、特上の席で見る楽しみも、まだまだあるということでしょう。

★★★ Excellent!!!

対戦を経た世界。
戦いが収束しても、剣士は剣を求めて奪い合う。

権力と暴力による制圧。
シリアスな内容ではありますが、主人公が明るくて朗らかなキャラなので、サクサクと読み進めることができます。

『本業は旅芸人、剣士は不本意な副業』
その主人公が、知恵と勇気で立ち向かう姿は、逞しさすら感じます。

作者様の世界観とその筆力は素晴らしく、脳天気な主人公が今後どのような活躍をするのか、これからの展開が楽しみな作品です。


(第40話 「先生とお友達」拝読後のレビュー)

★★★ Excellent!!!

どの時代にも象徴的なヒーローがいましたが
この物語には、ヒーローの歴史を編み込んだような特徴的な主人公が存在します。
それが主人公のファンです。
明るく朗らかで、のほほんとした雰囲気の彼ですが、能天気な素振りの裏には、知性と真っ直ぐな使命感を持っています。
権力と暴力を身にまとう悪い大人に、ファンが知恵と勇気で立ち向かい、見事勝利する姿はとても爽快です!
そんなファンの相棒は、姉と慕う年上の少女エル。二人の間には信頼という絆がしっかり結ばれ、ギャグやエロに走ることなく、洗練された感情で思い合う姿が綴られています。
主人公たちは一貫して「権力と暴力による制圧」を「知恵と勇気と愛情」によって鎮火させていきます。ですが普通にやると内容が薄くなってしまいます。この物語がそうならないのは、作者様による構成のうまさが根底にあるからです。あっと驚く仕掛けや展開に唸ることでしょう。