混ぜるな危険

男女の欲望と、それに伴う挫折の対比が作中に色濃く反映されている。

誰でもない何処にもいけない自分は、退屈という名の凶器で世界に復讐を果たす。

彼岸に立ってしまったが故の孤独と愉悦は、見る者を不安にさせ、あるいは眉を顰めさせるであろう。

目を背けるかどうかは読者の判断に委ねたいと思う。

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