どんな英雄も、いつかは老いる

そこを描くか!と驚いたお話です。
ファンタジー世界の英雄たちの最期というのは皆いい感じに格好良く語られているけれど、人間なんだから確かにこういうのも有り得るんだよなぁと気付かされました。

主人公はどちらかというと鼻持ちならない性格で、けれど相手は曲者揃いな上に意外と元気な老人たちですから、当たり前ですが一筋縄ではいきません。
序盤は色々と規格外な老人たちを相手に、自信家の主人公が自信をへし折られたり、振り回されたりしながら過ごす日々が描かれています。

だから心温まる触れ合いのお話……と思いきやそれだけでは終わらない。
これ以上は流石にネタバレなので控えますが、異世界ファンタジーならではのワクワク感もしっかりと味わえます。

ファンタジーだけど、ただのファンタジーじゃない。
誰もに訪れうる人間のリアルを描いた、本当の英雄の最期を是非ご覧ください。

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