哀れで誇らしいのが人間

この物語は前書きで紹介されているとある施設で進みます。

その施設に集められた人たちはいずれも哀れです。それでも彼らから誇りを奪うことはできません。

読み進める読者は若い主人公とともに人間の奥深さを知っていきます。巧みな構成と高い文章力によって一つの結論へと導かれます。

そして、これは辛気臭くならないエンターテイメントです。爽快な見せ場がパンパンに詰まっています。

読み終えたあとは人間っていいなと思う物語です。

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