最後の日も紫陽花の咲く、バス停で。

 梅雨時期の紫陽花が咲く、バス停の男女。しとしとと降る雨の中、二人でバスを待つ。しかしそれも今日が最後だった。
 少女は相手に近づきたくて、たまらない。
 しかし相手の気持ちが分かってしまうのが、怖かった。
 少女がその想いを伝えた時、彼の反応は――。

 最後の告白。最後のバス停。紫陽花だけが鮮やかで。

 最後に明かされる少女と相手の関係性にも、はっとさせられる一作。
 文章は、情景が浮かぶようだった。
 
 是非、御一読下さい。
 

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