これを読め、読まないとお前の大事なモノを奪ってやる。

ネタばれになるかも……

三十五年前につづられた手紙が巻き起こす悲しい物語。

この作品の『主人公』は、書かれてから三十五年後に見つかった手紙です。

その手紙に託された思いが、心優しい真面目な人達を動かしていく。
自分の言動に責任を持たない、不真面目な者たちに責任を取らせるために。

読者は、ここに出て来る二人の刑事を通して、三十五年前に書かれた手紙の内容に、少しづつ近づいていく。まるで、外堀がすこしづつ埋まっていくように。
そして、最後に明らかにされる手紙の内容が、この作品の全てです。

そこに至るまでに、少しずづつ明かされていく手紙の秘密。その過程で刑事さんや周りの人達の人間関係。
そのドキドキ、ハラハラ感は圧巻です。

読み進めていくごとに、『早く手紙の内容を……』の欲求が深まっていく、文章構成。

面白過ぎます。
この作品を読まないのは、あなたの人生の中の大事なものを失うのと同じです。

さあ読みましょう!


しかし、どうして男ってバカなんでしょうかね。
もう少し相手の気持ちになれたら良いのに。

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