この掌篇を読み終えると涙もろくなります。そこには嬉し涙と悲しい涙が入り混じっていて。そんなことあるのか?あるんです。それが本作の妙です。技ありの一作です。
最初の方を読んでいると、なんとなく違和感が。那由多さん、なぜいるんだろう? 殺人事件でもあった事故物件なのか?でも、カップルの幸せそうな態度が、それを否定しているし。最後の最後に、ああ、そうか、確かにね。と思わせる、さらりとしたひねりが最高です。ショートショートなので、空き時間にぜひどうぞ!
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