この書は作者様から聖書の登場人物たちへの愛と感謝の心を込めた御手紙です

作者様独特の感性が聖書を紐解く世界です。
此処には後世の哲学・文学・絵画……あらゆる芸術に聖書が与えた影響の大きさが読み取れます。

聖書がイエス・キリスト以前・以降に分類された経緯。
そもそもイエスの先祖とは?
そんなルーツにも迫る書です。

預言者、裁き人、聖人……雲の上すぎて手の届かないイメージですが、皆、人間らしい喜怒哀楽を持っています。感謝の心、信仰の心を持つことで、救われる可能性。自分の心が揺らぎを発している時に不図、開いた聖書の言葉に救われることもあるでしょう。

砂上の楼閣
目からウロコ
豚に真珠
私たちに馴染み深い諺、格言のほとんどが聖書発であることを知りました。

堅苦しさは一切ありません。
星都ハナス様が軽妙に「おハナス」ならぬ「おハナシ」してくださる水星のような宇宙。
預言者たちに「がんばれー」とエールをおくったり、
「知らんけど」と一歩、下がってみたり、
ソーシャルディスタンスに則ったインタビュー形式を取ってみたり、
ときには「ハナス先生」として教鞭を執ったり、
変幻自在な感性が全200話に大切に収納された「宝箱」です。

聖書を楽しく知りたい!
そう思われる御方、是非、ひらいてください。

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