誰もが知る、永遠の大ベストセラーである聖書。
しかし最初のページを開くや、ひたすら人名がずらずら……
それで敬遠してしまった人、決して少なくないのではないでしょうか。
本作は、そんな聖書を楽しく易しく読み解く解説書です。
何と言っても、作者であるハナスさんの最推し「ダビデ」が如何に素敵かというところから入るので、「あっ、そんなノリでいいんだ?!」といきなり敷居が低いのが最高に良いです。
どんな偉人も聖人も、ハナスさんの手にかかれば丸裸。思わず笑ってしまう鋭いツッコミや、インタビュー形式のエピソードなども盛りだくさん。
みんな血の通った人間味のある人たちばかりで、辛い境遇に遭ったり悩み苦しんだりしながら、どのような教訓を得て生き抜いたのか、とてもよく分かりました。
はい、そこで一度敬遠した、あの新約聖書の人名ズラズラ冒頭部を見てみましょう。
えぇ、びっくりしましたよ……ウワァァあの人もこの人も知ってるじゃん!てなりましたもの。
解析度が上がるって、まさにこういうことですね。
なお私の推しはヨナとパウロです。
みなさんもぜひ本作を読んで、お気に入りの聖人を見つけてくださいね!
半年前に神父が主人公の小説を読んでいたら、いろいろと理解できず引っかかってもやもやってたことが多かった私
そんなときハナス様の『ダビデに恋して』に幸運にも出会いました
なぬっ?目から鱗とはこのことっ!
そしてこの『目から鱗』も聖書から引用したことわざだったりします
世界で最も信徒が多いキリスト教
その発端も布教の道のりも苦労の連続で、物語として楽しめるようにハナス様が手を変え品を変えて解説して下さります
韓国ドラマ『チャングムの誓い』を思い出したくらいの苦労の連続ですが、辛いはなしばかりでなく聖書の有名人を親しみやすいレベルまで引きずりおろして温かみを感じさせてくれます
ヨーロッパ文学を読み解く助けにもなります
毎日一話のダビデ活、気軽にいかかですか?
世界を知る一歩を踏み出したいあなたにおすすめです!
作者様独特の感性が聖書を紐解く世界です。
此処には後世の哲学・文学・絵画……あらゆる芸術に聖書が与えた影響の大きさが読み取れます。
聖書がイエス・キリスト以前・以降に分類された経緯。
そもそもイエスの先祖とは?
そんなルーツにも迫る書です。
預言者、裁き人、聖人……雲の上すぎて手の届かないイメージですが、皆、人間らしい喜怒哀楽を持っています。感謝の心、信仰の心を持つことで、救われる可能性。自分の心が揺らぎを発している時に不図、開いた聖書の言葉に救われることもあるでしょう。
砂上の楼閣
目からウロコ
豚に真珠
私たちに馴染み深い諺、格言のほとんどが聖書発であることを知りました。
堅苦しさは一切ありません。
星都ハナス様が軽妙に「おハナス」ならぬ「おハナシ」してくださる水星のような宇宙。
預言者たちに「がんばれー」とエールをおくったり、
「知らんけど」と一歩、下がってみたり、
ソーシャルディスタンスに則ったインタビュー形式を取ってみたり、
ときには「ハナス先生」として教鞭を執ったり、
変幻自在な感性が全200話に大切に収納された「宝箱」です。
聖書を楽しく知りたい!
そう思われる御方、是非、ひらいてください。
聖書初心者ですが、すぐに引き込まれました。とにかく語り口が絶妙に面白い。聖書は難しく近寄りがたいのではないかという先入観を第一話から取り払ってくれます。
章ごとに著者選りすぐりの預言者や使徒たちを取り上げ、その生涯をドラマチックに、かつ分かりやすく伝えてくれるので、物語として抵抗なく頭に入って来ます。
その手法も工夫されており、まったく飽きさせません。的を得たツッコミに笑い、身近な例え話に笑い、なんとインタビュー形式での会話まで登場するというサービス精神。
ここまで読みやすく分かりやすく語るには、聖書に対する相当の研究、理解、そして何より、この魅力を伝えたいという愛情がなければ成立しないでしょう。軽快なユーモアの底にその熱量を感じ、一読者として感服します。
聖書という題材ではあるものの、人間のありかたとは何かという普遍的なテーマへも繋がる本作。笑いに包まれながら、宗教という枠を超えて色々なことを教え、考えさせてくれます。そういった意味も含めて、ぜひ手元に置いて頂きたい作品です。
私は今まで聖書の存在は知っていましたが読んだことはありませんでした。
だって難しそうなんだもん。
でも『ダビデに恋して』は聖書のお話しに登場する色んな人達を紹介してくれるお話しでしたので、最後まで読み進めることが出来ました。
聖書に登場する有名な人物達は映画やアニメ、さらにはコミックだったりと、色んな作品に登場して来ているので名前だけは知っていましたが、実際はどんな人物だったのかは知りませんでした。
なのでワクワクしながら読み進めていました。
そして星都ハナスさんが色々と言葉を選びながら面白おかしく聖書の人物とその人にまつわるエピソードを紹介してくれていたので、ニヤニヤしながら読み進めていました。
私みたいに「聖書って難しそうだから読むのはちょっとねぇ」って感じている人達にはオススメですよ。
もちろん既に聖書を読んだことがある人達にも読んでもらいたいと思います、もしかしたら知らなかったエピソードが綴られているかもしれませんからね。
あなたも読み終えたら聖書の登場人物たちに恋をしているかもしれませんよ☆
星都さんの、わざと、ちょっとおふざけしたような口調で、旧約聖書・新約聖書の一部を紹介してくださっています。私たち日本人には、なじみがあるようでいて、なかなか実際に聖書を読むことはむつかしいと感じる方々が、結構大勢いらっしゃるのではないでしょうか? ちなみに私もその中の一人ですが、聖書を開いて(延々と続く人名を読むだけで断念していました)、また今度にしようとか、私日本人だからとか、さまざまな理由をつけて、拾い読みするくらいで途中であきらめていたのです。
しかしながら、何千年も前に、このような書物が実際にあったということは奇跡であり、私たちは皆敬意をもってこれらを読むべきなのではないでしょうか?
さらにちなみに、私はクリスチャンではありません。どこの宗教にも入信してはおりません。けれども、ここには何かの真実が書かれており、神の愛が書かれています。どれだけの人々たちが命を懸け、これらを守り、世界に広めようとしたのか、どれだけの犠牲がそこに生まれたのか、われわれ人間の、大昔からつづけている愚かな行為や、いつまでたってもなくならない争いなど、21世紀に有る私たちも、聖書を読んで、自らを省みるべきなのではないでしょうか?
世界の多くの芸術作品のなかにも、この聖書の物語、これらの聖書の言葉は隠されており、知識として学ぶところからでもいいから、読むといいと思います。
で、星都さんのこのお話、面白い入門編です(*´▽`*)。生真面目になるのではなく、冗談も伴いながら(笑)、お話が進み、どのようなことが聖書に書かれているのか、どのような登場人物たちがいるのか、その一部がよく判ります。
そういえば聖書にでてくる人たちって、冗談を言わないですよね? それは謎ですが、星都さんのお話は冗談満載ですから、楽しんで、これを読めると思います。
ぜひぜひご一読を!
聖書をまったく知らない人はいないと思います。
聖書の内容を紹介する書籍は数多くあり、壮大なスペクタクルとして映画化されたり、フィクションの素材としても頻繁に登場します。
私が大好きなクラシック音楽でも引っ張りだこです。
聖書に関する本は、昔から何度も読み返してきましたが、正直、登場人物が多すぎてこんがらがったり…。
本作は、そんな「中途半端な聖書知識」を整理するのに役立ちます。
何と言っても、作者の温かなお人柄が滲み出てくる、センス溢れるユーモアが素晴らしい!
「もう少し勉強してみたいんだけど…」という方、是非一度この作品を開いてみてください。
ユーモアとロマンの溢れる、何より作者の聖書愛が広がる素敵な世界の虜となることでしょう。
エステルってこんなきりっとした強い女性だったんですね、、官能基(化学の話)なんていうから、五月みどりみたいな人かと思ってました。たとえが古くてごめんなさい。
古典文学は、手強い。
読めない漢字が多い。言葉遣いが難しくてストーリーが頭に入ってこない。長い。
課題図書のように無理矢理読まされた日にはトラウマだ。
そんな古典の西のラスボス「聖書」は、本当は面白い。
とんでもないサイコパスの連続に、想像の上を行く異世界を味わうこともできれば、偉大な英雄のしょうもないヘタレっぷりに爆笑することも、
レトリックの微塵もない文章の中に、数千年経っても変わらない人の心の優しさや強さ、貴さを見つけて愕然とすることもある。
しかし、何も知らずに聖書だけを手に入れてガチで読みこなそうとするのは無理ゲー、レベル1の村人が手ぶらで魔王に挑むようなもの。旅の仲間が必要だ。
そういう手引書として書かれた書籍は少なくないが、この作品ではタイトルからも明らかな通り、作者の嗜好や主観が前面に押し出され、文中も一貫している。
好みは分かれそうだとも思ったが、それがちょうどいいアクセントになって、ヨタンにナヨタンにヨアブにモアブみたいな固有名詞の神経衰弱ゲームもなんとか乗り切ることができる。
丁寧な説明の一方でテンポも早く、とてもよかった