第2話 ダルい、ダルいぞ、これは!

※本作は心の思うままに書き殴っているので、文体とかメチャクチャです(爆)。「ですます調」と「だ、である調」が混在してるし(笑)。何とぞご了承ください。


 意気揚々とテンプレを書き始めた私こと結城藍人。最初はひっじょーーーに順調でした。二万字くらい、軽く書きために成功。


 テンプレで重要な要素は何か?


 書く前にいろいろと調べてみたのですよ。


 まず「ゲーム的であること」。


 これは大丈夫。前にも何作か書いたことがある。スキル、ステータス、インベントリ……ゲーム的ファンタジーの基礎知識はしっかり身についている。だから、サクサク書けるぞ。あえて描写もゲーム的にしよう。


 まずはホットスタート。いきなりチートスライムが敵を蹂躙するシーンを描く。しばらくは出てこないから、まずは無敵スライムを見せて読者の心を掴むのだ。ロボットアニメだったら『ダグラム』とか『Vガンダム』で使われた手法だな。


 そこから遡って、パーティー追放も書けた。うむ、テンプレートというのは確かに書きやすい。類型化されたパターンを踏襲すればよいのだ。ここはパターン通りで問題ないはず。唯一の工夫として、主人公を追放するパーティーのリーダーを美少女にする。これ、のちの「ザマァ」の伏線ね。


 この次こそ同工異曲の「異曲」の見せ所。自分だけじゃなくて仲間になるヒロインたちも追放シーンを描こう。定番パターンを少しずつズラしつつ、それぞれのキャラを見せる。うむ、我ながら悪くない。


 ヒロインも、色々なパターンで差別化すればよいのだ。まずはメインヒロイン。一番好きな強気タイプの女の子で行こう。露出が多目で巨乳。これ大切。本当は自分の好みからすると緑髪にしたいのだが、緑髪のヒロインは受けないという情報をカクヨムで拾ったことがある……エロゲの話だけど。涙を飲んで赤髪赤目にしよう。ゲームキャラ的には器用貧乏系万能キャラにする。そこんところは、あえて主人公と一緒のタイプにすることで、まずは共感して仲良くなるというパターンにしよう。ただ、主人公が前衛系なのに対して後衛系にして差別化を計る。魔術師メイジじゃなくて、精霊魔法使いシャーマンにしよう。そうすれば攻撃魔法も回復魔法も使える。主人公と同い年で、とにかく対等にやり合えるタイプとして描く。パーティーではサブリーダーだな。


 二人目は、男装お姉様キャラにする。主人公より年上で智恵がある参謀タイプだけど、魔術師メイジじゃなくて剣士フェンサー。なおかつ長身。この子を緑髪緑眼にしよう。ただ、一見すると男の子っぽいというキャラなので露出は少なめでショートカット。あと貧乳。こっちの需要も取り込まないとね。当然ながらボクッ子にする。男っぽい口調で行こう。それもキザ系。男だとしたらハンサム系ライバルってタイプにすればいいのだ。でも女の子。ギャップ萌えだよ、ギャップ萌え。


 三人目は、ロリ系おっとり妹キャラで行こう。小柄で語尾は「ですぅ」な。青髪青目。この性格なら僧侶プリーストだろう。となると修道服。シスターである。定番定番。しかし、小柄ながら巨乳タイプ。脱ぐと凄いんです。こうでなければなるまい。


 四人目も妹キャラにする。こっちは貧乳タイプ。四人パーティーだったら、ここで盗賊系が必要。となると密偵スカウト……だと戦闘力が低い。よし、ここは東洋の神秘ニンジャで行こう! くノ一である。ならば、一人称は「拙者」で語尾は「ござる」だな。ミニスカニンジャ装束、なおかつピンク髪でツインテール。良いではないか、良いではないか!


 五人目はどうするか。生真面目な委員長タイプ……だと弱いなあ。むう、定番が必要だ。即ち「綾波レイ」。無口無感情系な。となると「碇君は私が守る」だからタンク役だ。騎士ナイトにしよう。ならばフルプレートアーマーだな。単なる無口無感情じゃなくて発展系にしよう。つまり毒舌付き。「アスカ」も入ってます。というかルリルリだな。ぼそっと核心を突く言葉を放つ。なので銀髪。赤目はやりすぎ。銀目にしよう。人形みたいな外見でいこう。あとショートは既にいるからボブカットにするか。


 六人目。このあたりで色物も必要。女王様とお呼びっ! 鞭は使っても良いけど、味方の役割的にメインウェポンは弓だな。メインヒロインも弓使うけど、こっちが本職にしょう。ゆえに弓射手アーチャー。「ヲーッホッホッホッホ!」と高笑いするキャラね。一人称は「あたくし」で口癖は当然「よろしくってよ!」。金髪碧眼でドレス姿のゴージャス美人な高ビーキャラで行こう。高ビーお嬢様である以上縦ロールドリルは必須である。


 七人目。味方の役割的に専業魔術師メイジが足りない。よし、完全なインドア系にしよう。瓶底眼鏡な。取ったら美少女ってのは定番。髪の毛はボサボサ……はさすがに悲しいのでウェーブのかかったソバージュ。黒目黒髪に黒いローブ。よし、こいつも主人公と同じ異世界ニホン人の子孫って設定で和風の名前を付けよう。魔術師メイジだから毒針も使う(←ドラクエ脳)。でもまあ魔術師メイジが近接戦闘って終わってるから毒針の吹き矢にしとこう。ビジュアル的には悪の魔術師というか呪術師っぽくしたい。なら笑い声は「ヒッヒッヒッヒ……」。うむ、色物二号だな。よかろう、そっちに振っちゃえ。厨二病な性格にしよう。一人称は「われ」でヲタ口調だな。


 そうやって書き上げた試作版がこちら。ジャン!


旧第1話

https://kakuyomu.jp/shared_drafts/x7Y5FLoILFT16Ah8xlkSIabRoEmYQaZ9


旧第2話

https://kakuyomu.jp/shared_drafts/FSU38hYGwiCE2WqAJvBeCrbABC8eZAnh


旧第3話

https://kakuyomu.jp/shared_drafts/A0GETf8V5HiL0ypye67meRL8RJYOhJ0f


旧第4話

https://kakuyomu.jp/shared_drafts/s4vv57ZnpHB2rpAuKudKUDDmdV7ymkAA


旧第5話

https://kakuyomu.jp/shared_drafts/FwwI0uMKmK4uo1PHjnKRGaIE41mxXblk


旧第6話

https://kakuyomu.jp/shared_drafts/LV02AaT2vpu0XfHqQZ7g4CAdLioNZ6yb


 そして読み返してみました。自分で言うのも何だけど面白い。面白いんだけど……他人が読んでも面白いかどうかはまた別。ここは、冷静かつ客観的に評価しなければなるまい!


 そこで改めて読み返してみると、気になることを発見。


 これ、説明が多すぎてウザくないか?


 ってか、自己紹介が全部会話文。


 しかも、それが七人分。ダルい! ダルいぞ、これは!!


 どうしよう?(←『カリ城』の銭形警部風に)


~~~~


本日のテンプレ作品の現状速報!

『スライムしか召喚できないのでパーティーを追放されたけど同じ境遇の美少女たちと協力したら無敵スライムが生まれて一発逆転できた上にハーレム状態になっちゃったんですけど』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887440465


2019年1月3日6時半現在の状況(昨日の数値からの変動)


「小説家になろう」

PV:233 → 5,759

ポイント数:85 → 381

ブックマーク数:16 → 96

ハイファンタジー(非転生・転移)日間ランキング:95位(75ポイント) → 32位(300ポイント)

日間総合ランキング:未調査 → 86位(300ポイント)


「なろう」の方で勝負をしかけ、チートスライムが登場する第8話まで一気に投稿しました。その成果があってか、ランキング50位の壁をぶち抜いて32位まで浮上しています。また、総合ランキングでも100位の壁を突破できました。本日昼の更新までに、どれだけポイントを上積みできるかで、本作がバズるか埋没するかが決まると思います。果たしてどうなるか?

乞うご期待!!(←何か違う)


「カクヨム」

PV:22 → 248

★数:8 → 17

フォロワー数:11 → 25

カクヨムコン異世界ファンタジー部門週間ランキング:未登場 → 22位

カクヨムコン総合ランキング:未登場 → 52位


「カクヨム」では勝負とか考えずに、まったりと行きます(笑)。読者受けだけ考えて、斬新さとかは余り無いので、コンテストで賞を取れる作品だとは最初から思っていないので。

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