概要
地球最後の文通を
人類が滅びたあとの地球で、ただ一人生き残っている男。
気が狂うほどの孤独に耐え続ける日々の中で、男が見つけたのは月面通信ポッドだった。これがあれば月面基地との間で小型の物品をやり取りできる。
月面基地には誰か生き残っているかもしれない、そんな淡い希望を乗せて男は手紙を打ち上げる。期待しつつも、半ば諦めていた。返事など来るはずもないと。
だが数日後、男は自分の目を疑う。ポッドが帰ってきているのだ。
着陸したポッドの中には、月からの手紙が入っていた……。
38万kmを隔てて、地球最後の文通が始まる。
気が狂うほどの孤独に耐え続ける日々の中で、男が見つけたのは月面通信ポッドだった。これがあれば月面基地との間で小型の物品をやり取りできる。
月面基地には誰か生き残っているかもしれない、そんな淡い希望を乗せて男は手紙を打ち上げる。期待しつつも、半ば諦めていた。返事など来るはずもないと。
だが数日後、男は自分の目を疑う。ポッドが帰ってきているのだ。
着陸したポッドの中には、月からの手紙が入っていた……。
38万kmを隔てて、地球最後の文通が始まる。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!宇宙草枕物語
確かあるアプリを元に執筆された作品だと聞き及んでおります。ひとりぼっち惑星……という名前でしたか。よくは覚えていません。
ともかく、ひとこと紹介は万葉集に載っている歌より思いつきました。「旅する私の夢にあなたが現れたのは、あなたが私を思っているからだろうか」という意の歌です。元の歌は忘れてしまったのですけれども、この作品にぴったりではないでしょうか。
一番しびれたのはPage 33 ~ 59の部分。これは一本取られた、と思いましたね。真似しようにも難しい技です。この部分あってこそ、ラストの響きが良くなるというもの。作者さんの力量が垣間見えます。
同じ作者さんの『ガニマタ王国』も面白いので、お…続きを読む