裏切りの神と十二の使徒

──時は終末戦争が起きるよりも前、九つの世界が存在する時代。

半神半魔のロキは同胞であるバルドルを殺害する。そしてロキは二十四の悪霊を従え、世界滅亡を首謀した。
それを知った主神オーディンは世界終焉を予期し、代行者ヴァルキリーにとある任務を下す。

──｢終末戦争に備え十二人の英雄を招集しろ｣

主神の命令により、ヴァルキリーは九つの世界を飛び回り、終末戦争の舞台に相応しい正真正銘の英雄を探し求めた。
ヴァルキリーに選ばれた十二人の英雄は、またの名を『使徒』として世界中に名を轟かせる。

これは世界の終末にかけて『使徒』と『悪霊』が繰り広げる死闘の物語。後に神話として語り継がれる物語──


※様々な視点から織り成す物語です。一章では、とある王国の王女を視点に物語を進行していきます。