暖かい冬の物語

読み終わった時、心が温かくなるような物語です。
蹴っ飛ばした小石から始まるバタフライエフェクトが効果的に数々の人物を繋いで行き、最後のまとめ方も綺麗です。
メルのキャラクターへの味付けも絶妙で、彼女を三人称で描くことよって彼女自身の謎めいた魅力を維持しつつ、バタフライエフェクトの過程を見守る彼女の様子にその人柄の一端を垣間見ることができます。
歌というテーマもうまく物語の中に取り込まれており、非常に完成度の高い短編だなと感じました。

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