何だか魍魎の匣で書かれる事がなかった、あの二人の行方、一番読みたかったシーンが読めた、そんな気分です。それがほんの少しの航路だったとしても、二人にとっては永遠とも思える様な一時だったのでしょうね。聞こえない筈の月の輝く音が鳴り、見えない筈の遥か彼方の海原が、まるで目の前にあるようなお話でした。個人的に男が戻らないというのが、何だか色々な含みもあって印象的でした。大変面白かったです。<(_ _٥)>
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