命の始まりの瞬間から、運命づけられたように忌子として生まれた姉と、皆に祝福された特別な竜の弟。生き物はどんなものであれ、どう生まれるは選べませんが、どう生きるかは決められます。竜の種族の話ではありますが、読者自身に生きることとは何かと投げかけるような、哲学的な問いをたくさん感じました。
読んでいて、温もりを感じる作品です。虐げられた少女が出てくるにも拘わらず、この描き方ができるのは素晴らしい。まだ第5話までしか読んでいませんが、これは最後まで追いたいと思える作品でした。
竜から生まれた人の子は、ティリーアと名付けられる。 それは、涙の泉という悲しみの意を秘めていた。 時を司る竜の力を持つ竜の子、アスラには大好きな姉がいる。 だけど、その姉は竜の両親から生ま…続きを読む
まるでステンドグラスに描かれているような描写──これは何度かご本人様へワタシが投げ掛けた告白文です。すべてを通すと、長い絵巻物をずっとずっと静かに眺めているような心地でした。種族が異種であろうと…続きを読む
まさにこれぞハイファンタジー!と思わせる内容です。特に地の文の語りがとても印象強く幻想的で立派な描写でした。人と竜の関係性から翻弄される主人公達。彼らの行き着く先は何が待っているのでしょう?
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