命の始まりの瞬間から、運命づけられたように忌子として生まれた姉と、皆に祝福された特別な竜の弟。生き物はどんなものであれ、どう生まれるは選べませんが、どう生きるかは決められます。竜の種族の話ではありますが、読者自身に生きることとは何かと投げかけるような、哲学的な問いをたくさん感じました。
人と竜が共存する世界。光を司る竜の青年ハルは、とある村でティリーアという少女と出会う。彼女は竜族の血を引いていながら人間として生を受け、それゆえに同族から忌み嫌われていた。しかしハルは、ティリーア…続きを読む
はとりさんの作品の魅力、といえば、この作りこまれた世界観だと思います。どこまでも果てしなく広がる竜が作り出した美しい世界。端々まで綺麗に行き届いていてほつれがないので、読者に幻想的な世界を楽し…続きを読む
物語の世界はこの星——地球ではない別の場所。竜と人間が生きる世界。竜族であるはずなのに人間として生まれた少女ティリーア。そして彼女に恋をした光の竜ハルの恋物語が主なテーマです。しかし二人は時代の…続きを読む
始まりは、ひとりの悲しい少女と、彼女を救った心優しき「光の竜」との恋物語。けれど寛大な目で壮大な時を見つめる竜族と、刹那に生きる人間たちが、共に生きた時代は変化のときを迎え――。神話の世界の壮…続きを読む
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