現実的な話ではありますが、どこか現実とは遠い、まさに夢現の中の話のような不思議な感覚に陥ります。同じ部だったというだけなのに何故か交流を続けていた彼が話す、境目のない夢と現実の話に釣られる様に、僕の日常も少しづつ非日常のような日常となっていく……。壱万文字に満たぬ話ながら、まるで数時間の古いトーキー映画を見たような何とも言えない気分にさせてくれます。御薦めです。
どことなく暗く重い世界観で静かに淡々と続き、そしてこのラストに行き着く……面白くはありましたが、それが気分が良くなるかと言われると悩む作品でした。僕は大好きですけどね。こういうのは。
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