水曜日だけ開いている、そこは大切な日々を温かく癒す至福のパン屋さん。

学校に行けなくなった芽衣。
彼女は隠れるように日々を消化していた。

ある日、大雨に出くわして……雨宿りをさせてもらったのは――

水曜日だけ営業しているパン屋さん。

そこで出会うのは、温かい人々。
店長のさくらさんを始め、お客様もニコニコと笑顔。
そんな、穏やかなお店でした。

芽衣はパン屋さんでの出逢いを通して、少しずつ少しずつ、前を向いて歩いて行こうとするのです。
時には転びそうになることも、嫌なことを思い出すこともあるけれど。芽衣の傍には、もう大切な人たちがいます。

ここにあるのは、温かくておいしいパン。そして、傷を負いながらも毎日を懸命に歩む優しくて強い人たち。
きっとあなたも、おいしいパンを食べたくなる。そんなお話。

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