蒼き従者は白きお嬢様と共に

　第四次世界大戦。通称、ジハード。最終戦争と呼ばれた第三次世界大戦により荒廃した世界で生まれた統治機構に対して七人の英雄達が戦いを挑んだ聖なる戦い。
　二つの戦いが終わって、幾星霜。かつて京都と呼ばれた地は英雄達が会議を行う聖地となっていた。
　その近くの、かつて大阪と呼ばれた都市。今ではもはや大阪という名前も名残も無い場所は、聖地に最も近い場所の一つとして繁栄を遂げていた。
　そんな地には、世界最高の名門校が存在していた。そんな学院に、新たな生徒が一人。純白の髪に赤い目を持つ類まれなる美少女だ。その横には、寄り添うように蒼い目と蒼い髪を持つ従者が侍っていた。
　これは、そんな二人の物語。白きお嬢様と蒼き従者が平穏を取り戻すべく戦う物語である。