その幻想の名は、魅了。

最初に手に取ったファンタジーというのは、こう言った物語だった気がする。

海外で出版され、いま日本で翻訳されたような、そんな瑞々しさと、歳を経たワインのような魅力が混在する不思議な物語。
私は、それをファンタジーと呼んでいた気がする。
そしてこの物語は、間違いなくファンタジーだ。

SF的な要素はある。
幾分のダークさもある。
けれど、それとは関係なく、物語はとても幻想的なのだ。
あっさりと、読んだ人間が魅了されてしまうぐらいに。

どこか懐かしく。
そして、なにかに祈りたくなる物語を。
どうぞあなたも、手に取ってみてください。

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