失われた『本物の空』を求めて、少女ナージェと異形の怪物イェンが旅をするーーまず最初のプロローグがとても印象的。色んな国へ旅を続けるうち、世界の全貌が明らかになるくだりは、作者の力量の深さを思い知らされる。秀逸な構成力に魅了されて、読み進めるうちに、どこまでもこの世界に身を浸していたいと思うはず。一度読めば、ふたりの旅の行方を見届けたくなること間違いなし。
空が落ち、崩壊に向かう世界。棺を背負う少女ナージェと棺に眠る異形のイェンが、世界を元に戻すために旅を奇妙な街を旅して回る、SF風味もある壮大な作品です。イェンの視点で綴られますが、時に暴走気味に…続きを読む
世界に空を取り戻すため、ばらばらになった『街』を旅して巡る、歳を取らない永遠の少女ナージェ。彼女が背負う棺に封じられた異形の怪物イェンが、物語の語り部です。この作品を読み始めて真っ先に惹かれる…続きを読む
崩壊した世界。それを描いた冒頭部分から一気に引き込まれていく。 歪んだ舞台に、歪んだ登場人物が巧緻な文章で描かれ、上質な世界観を築いていく。 ナージェとイェンはどこに向かうのか?そもそも彼らは…続きを読む
出だしから魅せてくれますね。今のところ(12/9現在)、水底の街アトランティスと子どもの街ネバーランドが出て来ていますが、井上直久さんなどのような幻想絵画を観ているような世界。しかし、歪な常識に支…続きを読む
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