無限に生まれる物語へようこそ

ちょっと人づきあいが苦手な主人公メルが勤めるリヴレ王国王立図書館には、
『図書迷宮(ビブリオラビリンス)』というものがあると噂されている。

その『図書迷宮』を探す少年アーサーとの出会いが、すべての始まり。

蔵書から文字が消え、図書館に入った人々が姿を消し、メルの唯一の友達であり、同僚のシャーロットも行方不明になってしまう。
彼等は一体どこに。そして、『図書迷宮』は実在するのか。


図書館って、いかにも異世界へ通じる扉がありそうではないですか。
『図書迷宮』が作られた成り立ちもさることながら、迷宮世界の描写の美しさ。
そしてメルは気付きます。大切なことに。
ちょっと気難しい少女が、勇気を出して得たものはとても大きかったと思います。

ラストの黒猫くんの台詞を、物語を書くすべての人に贈りたいです。

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