図書館の何処かに書籍が実る大樹と竜が待つ迷宮が隠されてるとか最高では?

王立図書館の司書として働くメルは、図書館の中で一人の少年と出会う。少年は図書館のどこかにある「図書迷宮」を捜していると言うのだが――。

図書館と魔法と幻想と冒険。想像するだに胸がはずみます。その想像の世界を、細かく、丁寧に、生き生きと著してるお話でした。

読み進めるほどに、「こういう世界ってどうよ?」と、好きな物をグイグイと嬉しそうに披露されているような気分になりました。それほど、語りが生き生きとしていて熱いのです。どうよって言われても、最高に決まってんだろ。

世界観や情景の描写だけでなく、メルをはじめとした登場人物たちも、とても好ましくて素敵です。

ファンタジーがお好きな方、図書館には何か不思議なことがあると素敵だな、なんて考えた事がある方、ぜひご一読を。

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