図書館を舞台にした、優しく、心ときめくファンタジー

メルが司書として勤めるリヴレ王国王立図書館には噂がある。
「図書迷宮(ビブリオラビリンス)」と呼ばれる不思議な迷宮が、この図書館にはあるというのだ。
メルはある日、その「図書迷宮」を探しているという一人の少年と出会う――。

立ち並ぶ本棚の様子や窓から差し込む光と影など、図書館内が丁寧に描写され、物語の世界観に惹き込まれていきました。

口下手でおとなしく心配性のメルと、図書迷宮の存在を信じ探している好奇心旺盛なアーサー。あるきっかけで起こりだした図書館の異変に、二人は巻き込まれていきます。事態がどんどん大きく動いていき、どうなるのかドキドキしながら最後まで楽しめました。
図書迷宮と関わるうちに、おとなしいメルが優しく成長していく姿も印象的です。

図書館を舞台にした、幻想的な世界で織りなされる温かなファンタジー。
図書館が好きな方、ファンタジーが好きな方にオススメしたいです!

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