いつだって、ほんとうの気持ちはあとまわし……青春時代

卒業の日のイベント。告白、そして残念、で始まる物語。
本気の気持ちを後ろ手に隠して、道化のように振る舞う主人公の姿が切ない。
そして最後に、倍を重ねる切ない展開。

勢いと熱量に溢れつつも、いつでもほんとうの気持ちをあとまわしにしてしまう、青春時代のきらめきと切なさに溢れた物語。

手堅いながらも読者を引きつける展開、そこに持っていく伏線、というか、雰囲気を醸す文章力、ともに巧い方です。

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